平屋の屋根を片流れにすると?メリットとデメリットを外観と機能面からご紹介! | COLUMN | 株式会社ミライズ(MERISE) | 長野県上田市の住宅会社  

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2023.03.21

平屋の屋根を片流れにすると?メリットとデメリットを外観と機能面からご紹介!

平屋の屋根を、片流れにするか検討している方はいらっしゃいませんか。
片流れ屋根は外観だけでなく、室内空間にも様々な影響を与えます。
そこで今回は「平屋の外観に片流れ屋根を取り入れるメリット」、「平屋の片流れ屋根のデメリット」、「片流れ屋根が室内空間へ与える影響」について紹介します。

 

□平屋の外観に片流れ屋根を取り入れるメリットとは?

平屋の外観に片流れ屋根を取り入れることには、いくつかのメリットがあります。
見た目以外にもメリットがあるので、合わせて4つ紹介します。

1つ目は、おしゃれでスタイリッシュな印象を与えられることです。
片流れの屋根はおしゃれでスタイリッシュな印象を与えられます。
傾斜が1つしかないことで外観に丸みを感じさせませないからです。
そのため、モダンテイストやおしゃれな外観で近所の家と被りたくないという方におすすめです。

2つ目は、建築費が安くなることです。
片流れの屋根はシンプルな構造であるので、屋根の建築にかかる費用が安くなるという特徴があります。
例えば、片流れの屋根の場合は傾斜が1つだけであるので、雨水を排除する雨樋の数が少なくできます。
ただし、足場の組み立てが必要になる場合もあり、施工費がプラスでかかってしまう可能性があることには注意しましょう。

3つ目は、太陽光パネルを設置しやすいことです。
片流れの屋根は、フラットな一枚の屋根を取り付ける構造であるので、太陽光パネルを取り付けやすいという特徴があります。
また、大きめのパネルも設置可能なので、設置予定がある方には特におすすめです。

4つ目は、屋根裏スペースを利用できることです。
片流れの屋根は、勾配によって生まれたスペースを利用できます。
これは、平屋根と比較すると空間をより活かしやすいという特徴があります。

□平屋の片流れ屋根のデメリットとは?


平屋の外観に片流れ屋根を取り入れることで得られるメリットがある一方で、平屋の片流れ屋根のデメリットも4つ存在するので紹介します。

1つ目は、雨漏りのリスクが高まることです。
片流れ屋根は、雨水が一方向に流れる傾斜で、屋根の高いところから低い方向へ流れますが、風向きなどによっては反対側が濡れることもあります。
このような場合、外壁の隙間に雨水が入って雨漏りを引き起こすことがあります。

2つ目は、雨樋が壊れやすくなることです。
片流れの屋根は傾斜が1つだけで、大量の水が流れて雨樋に掛かる負荷が高まります。
雨樋に掛かる負担が高まった場合は壊れやすかったり、汚れが溜まって詰まったりすることがあります。
そのため、定期的に掃除して詰まらないように注意し、雨樋が壊れていないかメンテナンスしましょう。

3つ目は、雪がよく降る地域に適していないことです。
雪も雨水同様に流れる方向が決まっています。
そんな片流れ屋根に雪が積もると雪かきする時に一気に雪が落ちます。
そのため、落ちる雪が危険であるため、雪の多い地域には向いていません。

4つ目は、湿気が溜まりやすいことです。
片流れの屋根は、大きい屋根が一つしかないという造りから、空気の循環が悪くなります。
そして、空気の循環が悪くなると湿気が溜まり結露が発生します。
結露はカビや木造部分が腐る原因になるので、意識的に換気して予防しましょう。

□片流れ屋根が室内空間へどのような影響を与えるのか?

片流れ屋根にすることで外観の見た目だけでなく、室内空間にも影響を与えます。
そこで、室内空間に与える影響を5つ紹介します。

・風通し

暖かい空気は上に流れる性質があります。
そのため、片流れ屋根は上に空気が溜まりやすいという特徴があります。
そして、屋根裏スペースに空気が流れ込みます。
屋根裏スペースの換気が悪い場合は、内部結露によって住宅の劣化を促進する原因となり得ます。

・日当たり

平屋は日差しを取り込みにくい部屋ができるという欠点があります。
この欠点は高い位置に窓を設置することで日差しをより取り入れられます。
そのため、窓の位置を工夫するようにしましょう。

・プライバシー

窓は日差しや風、美しい景観を採りこむ働きがありますが、周囲からの視線が入り込むという面もあります。
ただし、片流れ屋根の傾斜があることで高い位置に窓を設置できるので、視線を気にせずに日差しを取り込めるでしょう。

・ロフト

平屋は二階建て住宅と比較すると床面積が少ないという点があります。
ただし、片流れ屋根の場合は屋根裏にロフトを設置できるので、床面積を補えます。
そして、傾斜が深くなるほどロフトの縦空間を拡大できるという特徴があります。

・勾配天井

片流れ屋根は天井を設けないことで内装を楽しめるという特徴があります。
そして、無垢材の梁(はり)を見せることでおしゃれな空間を演出できるでしょう。

□まとめ

平屋の外観に片流れ屋根を取り入れるメリットは、おしゃれでスタイリッシュな印象を与えられることです。
一方、デメリットは傾斜が1つしかないことで雨漏りや雨樋が壊れるといった事態が発生しやすいことです。
室内空間への影響は、風通しや日当たりなどの工夫やプライバシーの確保が必要であることです。

当社は上田市周辺で家づくりを行っております。
片流れ屋根に興味のある方、家づくりを行いたい方はお気軽にご相談ください。